建設業界の問題

建設業は犯罪者ばかり?元ゴト師が多いのも驚いたが、犯罪のニュースが流れると建設作業員ばかりが目についてしまう。

現場で出会う元ゴト師たち

建設業界に入って驚いたことが、ミリオンゴッドショートゴト師吉宗体感器ゴト師など様々な元ゴト師に会う機会が多かったことです。ゴト師と言えばかつての宿敵ですが彼らは悪いことをしたというよりは、そんな時代があって儲かった楽しかったいった話ばかりです。

パチンコ店で行うゴトが犯罪という認識はないのでしょうか?それともゴトは攻略法というのが世間一般の認識であり価値観なのでしょうか?

ここで大きく価値観と認識の違いについて驚きました。

建設業は犯罪者が多いのか?

2024年10月の事件を軽く検索しただけですぐにこれだけの検索結果が出てきました。

(1件目)

2024年10月に神奈川県警鶴見署は21日、詐欺と窃盗の疑いで、鹿児島県薩摩川内市、建設作業員の男(27)=詐欺、窃盗罪で起訴=を再逮捕した。

(2件目)

2024年10月21日、交際していた20代の女性に対し、顔面を殴るなどの暴行を加えた疑いで、自称・建設作業員の男が逮捕されました。傷害の疑いで逮捕されたのは、鳥取県北栄町の自称・建設作業員の男(26)です。

(3件目)

2024年10月5日、千歳市の建設作業員で25歳の鈴木陸容疑者は札幌市豊平区の住宅に窓ガラスを割って侵入し、79歳の男性の手足を粘着テープで縛るなどしてけがをさせ、現金3万円を奪った疑いが持たれています。

資料が古いのですが平成27年にはこういった統計データが出ています。生活の困窮が予測される失業者よりも高い犯罪者数というのは正直怖いものがあります。ただこの結果は土木建設労務作業者という建設業のごく一部に絞った話なので建設業という大きなくくりにしてしまうとさらに数字が大きくなる可能性があります。

これらの結果を見ると建設業は犯罪者が多いという不名誉な風評は否定することができなさそうです。

建設業に犯罪者が多い理由


ニュースなどで逮捕されたことを取り上げるとき、通常は会社員と一括りにされますが、警察官、教師、パチンコ店店員など一部の職業の場合はそのまま報道されます。
高い倫理観を求められるような職業以外でも「土木作業員」または「建築作業員」といった形で報道されます。「パチンコ店従業員」「飲食店従業員」などあえて報道する理由はいろいろと考えられますが、職業差別というよりも一部の職業が犯罪を行う率が高いからだと私は考えます。

話が脱線しましたが、建設業、特に土木建設労務作業者というくくりで犯罪者の数が多いのは単純に人手不足でどんな人でも受け入れるという側面があるからだと思います。

大手、中堅ゼネコンを除き、土木や鳶の作業員は中卒・高卒で働く人が比較的多い職種です。またデータとして低学歴の犯罪率は高く、刑務所への入所者の約4割は中卒だと言うデータもあります。学歴がないから職人として頑張り、学歴の代わりに国家資格を取る人も多いですが、犯罪を犯し働くところがなく建設業に流れてくる人も一定数存在します。土木・建築作業員は」常に人手不足で、少々問題がある人も受け入れにも寛容です。

それが建設業の犯罪者が多い一番の理由だと思います。

少し前にIBトランスポートという運送会社の従業員が煽り運転を行い、その後一般車両を止めるために首都高を塞ぐという危険運転をしたとう事件がありました。

IBトランスポート 弊社社員による危険運転のお詫び 

この社員は普通に考えれば懲戒解雇になると思いますが、おそらく氏名なども運送業界で出回るようなことになれば運送業界での再就職は難しいと思うので他業種への転職が考えられます。

もしも運送業界での再就職が可能なのであれば、どれだけ危機意識のない業界なのかと驚きます!

ああいった行動をとるような人が高学歴、難易度資格取得者とは思えないので不人気業種への転職が高いと思いますが残念ながら建設業、特に土木系がその受け皿になる可能性があります。。真面目にやっている人達からすると馬鹿らしいことですがそれだけ建設業界が人手不足とい問題が深刻だということでしょう。

過剰な価格競争

建設業は近年倒産が相次いでいます。理由としては資材の高騰、人件費の高騰が起きているにもかかわらず工事価格が上がらない為に人件費を削る傾向になります。給料が安ければ退職、転職が相次ぎますが他で働けないような人は低賃金でも働き続けます。

そういった人を集めてでも経営を続ける企業が一定数存在する限りは、人格や行動に問題がある日でも業界に在籍することができます。ましてや退職後に転職せずに犯罪を犯した場合は元建設作業員自称 建設作業員という建設業界にとって不名誉な呼ばれ方をする犯罪者が誕生することになります。

建設業は犯罪者が多いのは本当なのか?まとめ

いろいろと資料を調べたりしましたが、個人的な結論は建設業に犯罪者が多いのではなく、犯罪者が建設業界に入ってきているというのが真実だと思います。

3Kと言われる人手不足の業界ということもありますが、西成の日雇いの現状を見ても普通に働けないような人が働けるな状況という側面と仕事や家を失って生きる手段を失った人が日銭を得ることができる一番手軽な手段としての側面があることを考えると

キャリアアップシステムへの強制加入

キャリアアップシステム未加入者の就業禁止

といった手段をとることは難しいでしょう。しかし指名手配犯更生する気のない元犯罪者さえも雇用してしまうような状況が続くのであれば建設業に対するイメージは良くなりませんし、そういった人たちを雇用して人件費を下げ仕事をとっていくような悪徳企業が生き残り、真面目にしてる企業が倒産というのは明らかに理不尽を感じます。

この問題は今後、建設業全体で考えるべき問題だと思っています。

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