誰でも取れる玉掛けの試験に落ちた!クレーン事故が相次いでいる現状だと以前より厳しい?
建設業で働くうえで絶対取得しておくべき資格の一つが「玉掛け」ですが。しかし最近、玉掛け試験に落ちたという話をたまに聞くようになりました。玉掛試験に落ちた人は年配の人たちには落ちたことを笑われていましたが、最近はクレーン事故が多いので理解していない人、真面目に受講しなかった人はしっかりと落としているのではと予測されます。
「玉掛け」とは?
重い荷をつり上げるクレーンのフックに、荷を掛けたり、外したりする作業のことを「玉掛け」といいます。
この作業を一歩間違えると、つり上げた荷がバランスを崩して落下することで、作業員が大怪我、場合によっては死亡にいたるケースがあります。この事故の発生原因としては、誤った吊り方、玉掛け用具の選定間違いといったことが原因で発生します。荷を吊るという作業はクレーン操作だけでなく、玉掛といった作業も重要となります。
クレーン事故の種類
堤防上で横転したクレーン 写真引用元 読売新聞オンライン
クレーンの事故としては横転事故が一番多いのですが、それ以外では吊り荷の落下事故というものがあります。
クレーンで吊り上げたPC板が落下し、下敷きとなる 引用元 職場の安全サイト
この事故の原因としては不適切な吊り方、吊り荷の下での作業、無資格者によるクレーン操作が考えられます。これは適切な玉掛や指示により避けることのできた労災案件に分類されるでしょう。上記のことを考えると労災事故防止の為には玉掛けも非常に重要な要素であることが分かります。
クレーン事故が多発している今、関連する資格は少し厳しくなるかも
事故が起きるたびに様々な改善策が検討され、現場では全く意味がないと思うようなことがルールかさえています。少し前から某ゼネコンの現場ではバックモニター付きの搬入車両しか現場に入れなくなっているようなところもあり、取引先にとって負担が増えていたりします。
バックモニターをつければ全て改善するわけでなく死角も存在します。バックモニター搭載車以外を進入禁止にすればすべて解決するのではなく、それ以前に誘導者や現場内ルールを徹底すれば対応可能だとは思いますが
それで完全に事故が防げるんですか!
と安全管理の基本ができていなくても新しいことで解決しようとする人たちがいる限り本当の意味で意識改革や改善はできないと思います。
しかし適当に受けても取得できるような安全教育であれば今後も事故は続くでしょう。そういった意味では安全教育がもう少し厳しくなることで少しでも安全に対する意識が改善されるのではないかと少し期待しています。
【読んでほしい過去記事】
玉掛けの技能講習を落ちた人、学科試験を落ちた人へ伝えたいこと。真面目にやらない人は実技試験落ちてます。